| もどる | もどる |
楽しい時も、淋しい時も、犬は黙ってそばにいてくれる。 もし、犬たちが人間の言葉を話せたら、いったい私たちに何を望むのだろうか? そんな疑問に答えてくれる作者不詳の短編詩「犬の10戒」が今、世界中で静かなブームを呼んでいる。 「千の風になって」の犬バージョンとも言えるこの詩では、犬から飼い主へのメッセージという形で、犬が私たちにして欲しい10の約束事が語られている。一度でも犬を飼ったことがある人はもちろん、犬との暮らしに憧れている人なら、ささやかで切ない犬の願いに、涙せずにはいられないだろう。 そして2008年春、この詩から、一匹の犬とひとりの少女のかけがえのない10年間を描いた感動作が誕生する。 北海道の函館で暮らす14歳の少女・あかりの家に一匹の子犬がやって来た。 前足の片方だけが靴下を履いたように白いゴールデン・レトリーバーに、あかりは"ソックス"と 名前をつける。 母はあかりに、犬を飼う時には、犬と「10の約束」をしなければならないと教えてくれる。 その約束を交わした瞬間から、あかりとソックスは一緒におとなへの道を歩き始める。 母の急死、父の突然の辞職、初恋、憧れの仕事、初めての独り暮らし、恋人の事故......あかりの人生を揺さぶる、さまざまな出来事がおとずれる。 どんな時にも、ずっとそばにいて励ましてくれたのが、ソックスだった──。 |
| 北海道の函館で暮らす14歳の斉藤あかり(福田麻由子)は、大学病院に勤める父・祐市(豊川悦司)と母・芙美子(高島礼子)のおおらかな愛情に包まれて、楽しい毎日をおくっていた。あかりに不満があるとすれば、優秀な医師として将来を期待されている父が忙しく、あかりと顔を合わせる時間すら取れないことくらいだった。 ある日、いつも元気で明るかった母が、体調を崩して入院してしまう。心配と淋しさで胸を痛めていたあかりのもとに、一匹の子犬が迷い込む。 | ![]() |
あかりは子犬を連れて母を見舞い、飼うことを許してもらう。前足の片方だけが靴下を履いたように白いゴールデン・レトリーバーに、母の提案で"ソックス"と名付けるあかり。母は、犬を飼うときは「10の約束」をしなければならないと教えてくれる。 それは、犬が飼い主にしてほしい、10のお願い事だった。 |
|
![]() |
春の終わりに一時退院し、家族に囲まれて満開の桜を楽しんだ母は、自分が夏まで生きられないことを知っていた。突然の別れにショックを受けたあかりの心は、思わぬ形で悲しみを表現する。首が曲がらなくなってしまったのだ。その頃あかりは、ソックスがやって来た真相を知る。母があかりのために近所のおじさんから譲り受けてたのだ。名医のはずの父に代わって、あかりの首を治してくれたのは、そんな"母の形見"のソックスだった。ソックスがそばにいるだけで、悲しみで冷たくなった心が、ゆっくりと温まっていく── ソックスには、そんな不思議な力があった。 |
クラシックのギタリストを目指している、同級生の星進(佐藤祥太)の素直で純粋な優しさも、あかりを慰めてくれた。やがて、あかりのため、大学病院を辞め、函館の家を買い戻して開業医となった父は、少しずつ家事を覚え始める。父と娘、そしてソックスは、やっとひとつの家族になれたのだ。 |
|
| ──それから7年、22歳になったあかり(田中麗奈)は、大学の獣医学部に通っていた。ソックスは斉藤医院の「あっち向いて、ホイ」が得意な看板犬として、すっかり近所の人気者になっている。ある日、あかりはギタリストになる夢をかなえて海外留学から帰国した進(加瀬亮)と数年ぶりに再会する。懐かしい面影に惹かれあい、2人はあっという間に恋におちた。 やがて、大学を卒業したあかりは、子供の頃から憧れていた旭川市の旭山動物園に就職する。 | ![]() |
| やりがいのある仕事、初めての独り暮らし、進との恋──充実した毎日を送るあかりが、ソックスと過ごす時間は、ほとんどなくなってしまっていた。 そんな時、進の身に思いがけない事件がふりかかり......。 |
|
| CAST 田中麗奈 加瀬亮 福田麻由子 池脇千鶴・布施明・高島礼子 豊川悦司 監督:本木克英 音楽:チョ・ソンウ 原作:川口晴(文藝春秋刊)/サイトウアカリ(毎日新聞土曜夕刊にて連載中) 製作:「犬と私の10の約束」フィルムパートナーズ 企画・制作・配給:松竹 |
| もどる | もどる |